2026.2/9

ヒントの話01「フォントのヒントって何?」

スクリーン上で文字を見るとき、サイズが小さくなると文字がぼやけたり、線が不揃いに見えたりすることがあります。こうした現象を防ぐために使われる技術が「ヒンティング(Hinting)」です。

なぜ文字はぼやけるのか。フォントに含まれる文字は、計算式で描かれたなめらかな曲線(ベクターデータ)でできています。けれど、それを映し出すモニターは四角いピクセル(画素)の集まりです。なめらかな曲線を四角いマス目に当てはめようとすると、どうしても線がピクセルの境界をまたぐことになり、その結果、文字がぼやけます。

ヒンティングとは、文字を小さく表示したり、解像度の低い画面で表示したりする際に、「あえて形を少し歪めてでも、ピクセルのマス目にきれいに合わせなさい」という命令(ヒント)をフォントデータのなかに埋め込む技術です。

ヒンティングには「PostScriptヒンティング」と「TrueTypeヒンティング」の2種類があります。このシリーズでは、タイププロジェクトのリテールフォントで使われている「PostScriptヒンティング」に焦点を当てて、その中身を見ていきます。

(mm)

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