2025.12/22
TPフォント使用事例紹介 「TP明朝 その1」
パッケージや書籍、Webサイト、広告など各媒体でのタイププロジェクトのフォントの使われ方を事例を元に紹介していきます。
今回は、TP明朝が使用されている商品のパッケージと展覧会ビジュアルをご紹介します。
※一部調整されている文字も含みます。

LION「スマイルDXシリーズ」商品パッケージ
製造元:ライオン株式会社
URL:https://smile.lion.co.jp/products/smile40_mediclear_dx.htm
【使用されているタイププロジェクトのフォント】
TP明朝 ローコントラスト
ライオン株式会社から発売されている点眼薬「スマイルDXシリーズ」の商品パッケージでは、キャッチフレーズ部分にTP明朝 ローコントラストが使用されています。 各商品の効能が、パッケージの右側に白地に墨文字で大小をつけて表記され、視認性高くわかりやすく伝えられています。 TP明朝にはローコントラスト、ミドルコントラスト、ハイコントラストの3種類がありますが、スマイルDXシリーズでは最もタフで力強いローコントラストが採用されています。
数多くの商品が並ぶドラッグストアなどの店頭でも、ゴシック体を思わせる力強さと、明朝体ならではの気品を兼ね備えたTP明朝 ローコントラストが、確かな訴求力を発揮するデザイン要素となっていると言えるでしょう。

阪神・淡路大震災30年 企画展 「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」宣伝美術
主催:兵庫県立美術館、神戸新聞社、朝日新聞社
URL:https://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_2412/
【使用されているタイププロジェクトのフォント】
TP明朝、TPゴシック
兵庫県立美術館で2024年12月から2025年3月まで開催された阪神・淡路大震災30年 企画展「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」では、告知チラシやポスター、会場のタペストリーやパネルといった広報物、さらに図録に至るまでTP明朝が使用されており、一部にはTPゴシックも用いられています。 オレンジと淡いブルーのグラデーションに加え、リフレインされる「1995 ⇄ 2025」は、過去から現在、そして未来へと往還する時間の変遷を視覚的に感じさせます。特に「1995」「2025」「30」といった数字が強く印象に残るデザインです。
タイトル部分にはTP明朝 ハイコントラストが大きく用いられ、参加アーティスト名や日付といった情報部分には、小さなサイズでも安定した読みやすさのTP明朝 ミドルコントラストが使われているようです。シャープで硬質な印象が特徴のハイコントラストをメインタイトルに用いることで、チラシから会場内ビジュアル、図録に至るまで一貫した印象が保たれ、展覧会全体のビジュアル・アイデンティティを高める一助となっているのではないでしょうか。
(KT)