2026.1/26
TPフォント使用事例紹介 「書籍のタイトル その5」
パッケージや書籍、Webサイト、広告など各媒体でのタイププロジェクトのフォントの使われ方を事例を元に紹介していきます。
今回は、TPゴシックが使用されている書籍をご紹介します。

『自然言語処理の教科書』
著者:小町守
発行:技術評論社
書籍情報:https://gihyo.jp/book/2024/978-4-297-13863-9
【使用されているタイププロジェクトのフォント】
TPゴシック コンデンス
自然言語処理に関する普遍的な知識を中心にまとめた本書のタイトル、著者名やキャッチコピーには、TPゴシック コンデンスが使用されています。
淡い青・赤・緑・黄色による幾何学的な図形が印象的で、薄いグレーの地とともに全体をパステル調にまとめ、軽くやさしい印象で「敷居の低さ」を感じさせるデザインになっています。
正体ではなくコンデンス体を使用し、文字間をやや広めにとることで、重さを感じさせない印象を強調しています。さらに、タイトルの「自然言語処理」と「の教科書」ではウエイトを変えて強弱をつけ、視線を自然に誘導しています。
シンプルな構成でありながら、ゴシック体ならではの起筆部のセリフやストロークの抑揚、ハライの抉りなどを備えるTPゴシックのゆたかな表情が、表紙全体にアクセントを与えています。

『国際金融』
著者:植田健一、服部孝洋
発行:日本評論社
書籍情報:https://www.nippyo.co.jp/shop/book/9400.html
【使用されているタイププロジェクトのフォント】
TPゴシック
国際金融を理解するための必須知識を豊富な実務経験を持つ著者二人が解説した書籍のタイトル、著者名やキャッチコピーにTPゴシックが使用されています。 白を基調とした背景に赤色をアクセントカラーとして配し、全体を引き締める構成となっています。タイトル「国際金融」は上部に比較的大きく配置され、著者名や帯のコピーとのサイズ差によって明確なメリハリを生んでいます。フォントのウエイトは最小限に絞られており、過度な装飾を避けることで堅実さが際立っています。 TPゴシックのオーソドックスで安定感のある印象が、専門書としての信頼性や落ち着いた佇まいによく調和しています。
(KT)