2026.8/10

文字の名前とグリフの名前03「一点しんにょうと二点しんにょう」

前回、「なぜフォントによって同じ文字が一点しんにょうだったり二点しんにょうだったりするのか」という疑問を提示しました。答えを言うと、主な理由は参照している規格の違いです(書体のデザイン方針による場合ももちろんあるのですが、今回その話は省きます)。

日本語の文字コード規格「JIS X 0208」の1990年版に掲載されている「辻」が一点しんにょう、「JIS X 0213」の2004年版に掲載されている「辻」が二点しんにょうです。今どきの一般的な環境では、より新しい2004年版を参照しているフォントが多いため、一点しんにょうの「辻」はあまり見かけなくなりました。「TP明朝 StdN」のようにフォントファミリー名に「StdN」「ProN」「Pr6N」など「N」の付いているものが、2004年版JIS準拠フォントです。

しかし実は、たとえばタイププロジェクトの提供しているフォントには、「辻」の二点しんにょうも一点しんにょうも両方入っています。図に使用しているフォントは「AXISラウンド 50 StdN」ですが、両方とも表示できていますよね。ここで「グリフ」とか「CID」といった概念が召喚されます。詳しくは次回。

(mm)

カテゴリー