2026.9/28

文字の名前とグリフの名前06「GlyphsのNiceName」

前回、欧文フォントのグリフ名には、Adobe Glyph List Specificationというルールがあることを見ました。フォント制作ツールGlyphsで作業をしていると、それとは少し異なる名前を目にすることになります。それがNiceNameです。

例えば、ラトビア語などで使われる「Ģ」という文字があります。この文字のUnicode符号位置は16進数で「0122」です。Adobe Glyph List Specificationに従えば、このグリフの名前は「uni0122」または「u0122」となります。しかし、Glyphsの編集画面では、このグリフは「Gcommaaccent」(コンマアクセント付きのG)という、人間が読んで意味のわかりやすい名前(NiceName)で表示されます。

ただし、このNiceNameはあくまで「制作中」の呼び名です。フォントを最終的なファイル(OTF)として書き出す際、Glyphsは内部のデータベースを参照し、NiceNameをAdobe Glyph List Specificationに準拠した名前(Production Name)へと変換します。

ユーザーフレンドリーなNiceNameですが、名前の系統が増えることでややこしくなるという側面もあり、おそらく多くのGlyphsユーザーが一度は「NiceNameとProduction Nameの違い」の問題で悩んだ経験があるのではないでしょうか。

(mm)

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