Drop&Type は試作フォント生成ツールです。Adobe Illustrator で作った文字のアウトラインを専用のドロップシートに収めてドロップするだけで、専門知識がなくても簡単にフォント生成(OTF生成)をすることができます。

ではさっそくフォント作成の手順を紹介します!
まず、フォントにしたい文字のアウトラインデータを用意します。アウトラインデータの作成方法は次回以降の記事で紹介します。次に専用のドロップシートを Adobe Illustrator で開いて文字のアウトラインを配置します。今回は Drop&Type に同梱されている「ドロップシート(仮名).ai」を使用しました。ボックス下の対応文字を確認して、同じ文字のアウトラインを配置しましょう。配置ができたら別名で保存してください。

Drop&Type を起動し、フォント名と作者名を入力し、任意のウエイトを選択します。そして、枠内に先ほど別名保存したドロップシート(.ai ファイル)をドロップしてください。数十秒でフォントが生成されます。Mac の場合、生成後は自動的に Font Book が起動するので「インストール」をクリックしてください。Windows の場合は Windows フォント ビューアーが起動します。

これでもうフォントが出来上がり! Illustrator などで使用することができます。

生成した試用フォントは、商用利用が可能で無料配布(有料での配布・販売は不可)も行えますので、クライアントのための専用フォントや新製品のためのフォントとしてもお使いいただけます。(付属のサンプルシートの商用利用・配布はできません)
Drop&Typeにはより詳しい使用方法を記載したマニュアルを同梱しています。このブログシリーズでもさらに踏み込んでDrop&Typeを使ったフォントの制作方法を紹介していく予定です。どうぞお楽しみに!
製品情報:
Drop&Type 2.0
動作環境:Adobe IllustratorがインストールされたmacOS、Adobe IllustratorインストールされたWindows 10(日本語版)
生成ファイル:OpenType フォント(ヒント情報は含みません)
価格:4,000円(税込)
(担当T)